7月31日、能登半島地震でも仮設住宅や臨時宿泊施設として活用されている「トレーラーハウス」の製造販売を行っているカンバーランド・ジャパンの展示場、工場を視察しました。
カンバーランド・ジャパンは、長野市を拠点に、トレーラーハウスの製造・販売、中古販売、リフォームを総合的に取り扱っています。デザイン、設計、製造、販売を一貫して行い、高品質なトレーラーハウスを提供しています。その技術力とデザイン力は、多くの顧客に支持されてきました。
東日本大震災以降、大規模自然災害発生時に避難所や仮設住宅、ボランティアや自治体の応援職員の宿泊施設として、トレーラーハウスを供給してきました。
現在、カンバーランドジャパン社は全国7か所に製造拠点を有し、月産50台(棟)以上の製造能力を持っています。
日本の建設型仮設住宅は、プレハブ型住宅、在来工法による木造住宅、そしてトレーラーハウスやムービングハスなどの移動式住宅の3類型があります。住宅として環境に優れ工期が圧倒的に短い、移動式住宅に注目が集まっています。
ただし、ムービングハウスやトレーラーハウスは、平時に住宅を生産し災害時に備えておかなければならないという特徴があります。ホテルや会議室、売店などに活用しながら完成品を備蓄し、有事に備える体制整備が不可欠です(これを社会的備蓄と呼んでいます)。
このカンバーランドジャパンが手掛けた新たな宿泊施設「須坂健康の森 RVリゾート」が、7月29日に完成しました。このリゾートは、トレーラーハウスを活用した滞在型のリゾートで、須坂市郊外の環境に恵まれた場所に位置しています。
宿泊者は敷地内にある天然温泉「湯っ蔵んど」を無料で楽しむことができます。
須坂健康の森 RVリゾートには看護士や理学療法士が常駐し、遠隔医療で健康増進サービスや美容サービスが受けられます。
また、須坂市と防災協定を締結して、災害発生時には臨時避難所や仮設住宅として活用されます。「須坂健康の森 RVリゾート」には、最大50棟のトレーラーハウスを設置して、フェーズフリーの宿泊施設とする計画です。
須坂健康の森 RVリゾート
https://suzaka-onsen.myqol.jp/