1998年に竣工した茨城県庁。旧林木育種センターの跡地に建設された県庁舎は、既存の樹木も活用しながら敷地全体に植栽をほどこした緑豊かな公園の中の庁舎です。
鉄筋コンクリート造、地上25階、地下2階建て。地上116mの高さは茨城県最も高い建物です。屋上階は展望フロアになっており、筑波山はもとより富士山、東京スカイツリーも一望できます。
建設当時はバブルの象徴、無用の長物と批判されましたが、3・11東日本大震災を契機にその評価も一転しました。3・11東日本大震災の際は、耐震構造のためほとんど被害はなく、自家発電や貯水設備のおかげで災害対策の拠点として機能を遺憾なく発揮しました。
県庁舎は、数多くの映画やテレビの撮影場所として使われています。特に、仮面ライダーや戦隊シリーズなどに代表される特撮ヒーロー映画のロケ地として、欠かせない存在になっています。これまでに撮影されたのは100作品近くに上ります。ファンの間では「特撮の聖地」とも呼ばれています。